2023 線形代数ゼミについて

可能であれば全て通読していただけると幸いです.

目的

 本ゼミは齋藤真彦著『線形代数入門』(以下,齋藤)を1年のうちに読破するためのゼミです.この本を採用したのは,線形代数では名著中の名著であり,色々な所でこの本に関する情報が転がっているからです.ゼミ形態は輪読(ページ最下部参照)を採用します.理由は,真面に勉強してきた面々が一堂に会し説明しあう事で,自分が蔑ろにしていた部分や理解が追い付かなかった箇所を教え合う事が出来て,1人では決して出来ない勉強を行う事が可能だからです.

実施要項

  • 日時:毎週木曜1コマ*
  • 場所:追って連絡します
  • ゼミ形態:輪読**
  • 使用図書:斎藤正彦著『線形代数入門』(東京大学出版会)

  • 輪読について

     輪読は予め担当区分をゼミのメンバーに割り振り,週替わりで教壇に立って授業をするゼミ形式です.強制はしませんが,発表者は通常ノールックで行うことが多くて,“それなりの準備”をしなければないけません.そして発表の際は,発表者が本当に理解しているのかどうか怪しいような供述をし始めたら聞き手が(若し分かっていたとしても)「そこはどういう意味ですか?」と詰める事で発表者は自分があまり理解していなかったことを認識します.これが輪読によって得られる最大の恩恵で,目的にも記したように輪読を行うことで1人で出来ない数学の勉強をする事が可能になるのです.ここで注意すべきなのは,聞き手も発表者が分かっていないだろうなと思った時に意見出来るくらい勉強しなければいけないという点です.初めは発表者1人を成長させるために,輪読を行う訳ですが,その目的を果たすためには聞き手も勉強しなければならず,結果としてゼミ全体が数学に強くなると言う仕組みです.但しこれは,全員が真面に勉強してくることを想定して得られる結果ですから,真面に勉強してこない輩が出た途端にゼミが崩壊する形態でもあります.最悪の事態を免れる為にも,皆さん,真面に勉強しましょう.


    補足

    * 初回は10/19(第3週目)で,2章§6から行いますので其れ迄の部分で,忘れてることがあったり,読んでいない人はちゃんと読むようによろしくお願いします.2週間ちょっとあれば色々と思い出せると思います.

    ** ゼミ形態は輪読ですが,発表内容に関しては教科書に準じたものであれば,自由に改変していただいて構いません.具体的には,

    等が挙げられると思います.つまり,最低限教科書を同じことを発表者が消化して分かりやすく発表してくれれば良くて,その上でアレンジしていただいても大丈夫ですよ.と言う事です.発表者にはただ自分が勉強した事を吐くだけでは無く,自分の回のゼミをデザインして来て欲しいと思います.


    執筆録
    初版:10/1/2023

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